ぼく盲導犬、よろしくね

vol.04 パピーウォーカーとの生活

パピーを受け入れる準備
パピーウォーカーになってくれる家族は、ぼくが来ることを
とっても楽しみにしていたみたいで、しっかり準備をして
ぼくを迎えいれてくれたんだ。
ゲージ、トイレ、首輪、リードなど基本的な犬具の準備は
もちろん、おもちゃ、リモコン、携帯電話などは、ぼくの
届かないところに置いて住環境の整備もしてくれて
いるんだよ。
ぼくは、ケージ(ハウス)で眠らないといけないんだけど
どうしてかわかる?!
盲導犬はホテルや旅館に泊まることもあるから、ぼくたちは
パピーウォーカーの家族と同じベッドで寝ないで、自分の
ハウスで寝るんだ。

ぼくたちは盲導犬になった時に、決まった時間と場所で
トイレができるように、「ワンツー」の掛け声でおしっこや
うんちの練習をするんだよ。
トイレが上手にできると「グーッド、グーッド」って
ほめてもらえるんだ♪

人間社会での生活ルールを学ぶ
パピーウォーカーは、盲導犬候補の子犬と
いろいろな場所に一緒に出かけ、人間と生活する
喜びを経験させます。
お散歩は、人と一緒に歩く練習の時間であることはもちろん、
いろいろな人間社会での経験をさせる機会にもなります。


朝はママ、夕方はお兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に毎日
お散歩。たくさんの人に出会い、かわいがってもらいました。
大きな音がする工事現場なんかを通ったりして、音にびっくり
したりしたこともあったけど、段々慣れてきてからは、
落ち着いてお散歩できるようになったよ。
エスカレーターも最初は怖くて乗れなかったけど、
何度か練習して乗ったり降りたりできるようになったよ。

雨がふったり十分な運動ができない時は、お兄ちゃんや
お姉ちゃんがお部屋でロープの引張りっこなどをして
たくさん遊んでくれるんだ。クタクタになるまでみんなで相手を
してくれて、本当にぼくは幸せだなぁって思う。

パパはお休みの日には山や川、いろんな場所に連れていって
くれたよ。一緒に泊まれるホテルにも行ったなぁ。
10ヶ月という短い期間で、たくさんの楽しい思い出を作って
くれるんだ。

パピーレクチャーとは?
パピーレクチャーは、同じ頃に生まれたぼくの仲間たちと
パピーウォーカーが集まるしつけ教室のこと。
パピーウォーカーが訓練センターの職員さんに、犬のしつけ方を
気軽に相談できるように定期的に開催されるんだ。
パピーウォーカー同士も親睦を深めたり、ぼくにとっても
兄妹やパピー仲間たちとも会うことができて、とっても
うれしい集まりなんだよ。
こうしてパピーウォーカーの家族にたくさん愛され、
ぼくは人のことをとってもとっても大好きになるんだよ!
そして感受性を養い、人と生活するためのルールを覚えるんだ。
ぼくのために愛情を注いでくれたみんな、本当にありがとう。

ぼくもあっという間に1歳。
パピーウォーキングの修了式でパピーウォーカーの家族と
お別れして、訓練センターに帰ってきました。

いよいよ盲導犬になるための訓練がはじまるよ!
がんばるぞー。


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