手作業で作る貝ボタンは、高瀬貝で20円程、白蝶貝では100円程度の卸価格となります。
1枚のシャツに使用するボタンの数は10~12個ですので、貝のボタンを使用することが高級シャツの証といっても過言では
ありません。
(プラスチックボタンは大量生産が可能なので価格は1円~2円程度です)
プラスチックのボタンは、火にかけると溶ける・焦げる等の変化が発生します。
高温のアイロンで変性をおこす可能性がございますが、貝ボタンは熱に強く変化がありません。
また、光沢感と風合いは優れていますが、耐久性が弱いという弱点があります。
貝のたんぱく質は、高圧プレスによって割れる・欠ける・はく離する等の問題が発生します。
クリーニング店によっては、ボタンの厚みや材質を加味せずにプレスをする場合がございますので、「貝ボタンのシャツですのでプレスに気をつけてください」と一声添えていただければ幸いです。
貝ボタンは、天然の貝をくりぬいてつくるため、同じものが2つと存在しません。
1着についているボタンは、全て異なる輝きを放ちます。
プラスチックのボタンは、無色透明で単一的な表情となります。
貝のボタンは、研磨剤で削るため、すべりにくく、ボタンが留めやすいことが特徴です。