季節やトレンドに合わせて、糸の種類や細さ、色や柄などを厳選して鎌倉シャツオリジナルの生地を作成します。（機屋(織産地)へ直接注文）
その他、オリジナル生地と同等以上の上質な国産生地、インポート生地を仕入れます。
生地ができ上がり次第、シャツ製造工場へ手配します。

まず丸めて保管されている生地の「原反」を平らに広げて伸ばし、約60枚～70枚重ねていきます。
生地に織り傷がないかなどをチェックしながら、裁断の準備をします。

伸ばした生地に各パーツの型紙を当てはめます。
敷きつめられる型紙は12～13パーツ。

何重にも重ねられた生地を、並べられた型紙に合わせて、電動でカットします。

襟（裏側）と芯地を一緒に縫い合わせていきます。
これを「地縫い」といいます。
地縫いの時点では、表の生地が内側となった状態で袋状となります。
襟の部分は、左右の柄が同じになるように調整します。
先端の尖った特殊な器具で縫い合わせたものを裏返し、続いて台襟を縫い合わせて襟が完成します。

芯地を糊付けし生地に貼り、カフスの地縫いします。
襟と同様に裏返して形を整えます。
表側にボタンを付けて、ボタンホールを開けてカフスが完成します。

身頃を裁断する際に目印となる目打ち（穴をあける）をします。
その後、電動でカットします。
手縫いで約3人分を要する作業量をこの専用機械でまかないます。

前立てと左身頃の柄が合うように、二人一組でレーザーで柄の中心を合わせます。（柄合わせ）
柄が合うように縫い合わせるのは、1mmのズレも許されない重要な作業で高い技術と経験が必要となります。
右前身頃は、機械で正確な位置にボタンを取り付けします。（第一ボタンを除く）

身頃と袖を縫い合わせます。
カーブしている曲線を均等に縫うには、生地をつかみ左手で少しずつ出すようにして縫っていきます。
ミシンの下で袋状にし、上から縫い付けるため曲線で裏側が見えず熟練の技術が必要です。

襟と身頃の縫い合わせは、縫製する長さが異なるものを縫い合わせるため、技術を要する箇所です。
袖とカフスの縫い合わせは、プリーツを入れながら縫い合わせます。

裾は3重に巻きながら縫い合わせて仕上げます。
カーブしている裾の巻き具合は指先の感覚で行わなければいけないので、高い技術が必要です。

前立ての第一ボタンと袖のボタンを取り付けます。
自動での取り付けが難しいため、ボタンを一つ一つミシンにセットして取り付けます。

多くの工程を経て、ようやく1枚のシャツの組み立てが完了します。

壁にシャツをかけ全体的な検品を行います。
1着あたりの所要時間は約2分。
全神経を集中して不具合がないかをチェックします。
同時に糸始末も行います。
専用の小さな掃除機で吸いながら処理をします。

襟部分のみ専用の機械を使用してプレス（アイロン）します。

部位毎に作業担当が異なり、全て手作業（立ち作業）で1枚1枚丁寧にプレスします。
使用しているアイロンは、業務用で重さは1kg。
家庭用とは比較にならない重さです。
このアイロンの重さに加えて、上から押さえつけることにより綺麗に仕上がります。

プレスしたシャツを、1人の担当が、1枚1枚手作業でたたんでいきシャツが完成します。