「男の服飾読本」の巻末に「男の服飾用語事典」(青江耿介編)があり、運命の出会いとなる。
「アイヴィー・リーグ・モデル=英語。ブルックス・ブラザース・モデルともいう。
アメリカの尖端的な流行型の1つで、東部の大学生や卒業生に支持者が多いので、
俗にユニヴァシティー・モデル(大学型)とも呼ばれる。
ストレート・ハンギングで肩は狭めでパットなしか極めて少量という極端な自然肩、
上衣は3つボタンか4つで、2つボタンはない。
ズボンはかすかにテーパーして細め、プリートなしが普通。
尖端的ではあるが狙いは濃厚な保守趣味で、この点で同様に尖端的なハリウッド・モデルと対照的。
現在のアメリカ流行型の両極を形造っている。
アメリカでもマディスン・アヴェニュの服装などといわれるほど都会的なもの」(原文ママ)
わがアイビー人生はこの瞬間からスタートする。
それにしてもだ。編者・青江(米文学者)の目のつけ所と翻訳の確かさは尊敬に値する。(まだまだつづく)