「アイビー・アーカイブス」のジャケットは、初めから本格派アイビー・リーグ・モデルと決めていた。これ以外のモデルに手を出すつもりは一切なし。シングル3つボタン、上2つ掛け、フックベントのおなじみのモデル。あとは、ふさわしい生地をいかに探すかだった。昔、手掛けた懐かしい柄、やりたかったが出来なかった素材や色など……。
アイビーは一見シンプルだが、作ってみると意外に難しい。幸いなのは、VANで一緒だった優秀なパタンナーに出会えたこと。アイビーの細部まで熟知しいてる彼がいなかったら、このプロジェクトは成功しなかった。
わたしは能書き言うだけで、服を縫うことはできない。間にいるパタンナーが建築でいえば設計図を引いてくれるから製品になる。など、など。いくつかのラッキーに恵まれて「アイビー・アーカイブ」は成り立っていた。そして6年間、支えてくださったアイビー・ファンの皆様のご愛顧に感謝!なお、ブログは続く。
(おわり)