昔の記憶が突然よみがえった。「チェスタァフィールド」という名のたばこがあったことを。
1965年に禁煙して以来だから、50年たばこに触れていない。
現在、どんな銘柄のたばこが流通しているのかまったく分からない。
売られているたばこの中にチェスタァフィールドというアメリカ製たばこがあるのだろうか。
2015年のたばこ事情に疎い、わたしのたばこ昔話。
たばこを吸い始めたのは大学1年。
法律では未成年の喫煙は禁じられていたが、大学生になったら大っぴらに吸った。
いま思えばたばこの味など分かる訳もない、ただカッコつけていただけだ。
たばこイコール大人というイメージが当時の若者にはあった。
1950年代中頃、外国製たばこは解禁されていない。
闇市と呼ばれたブラックマーケットで密輸品を手に入れるしかなかった。
いわゆる「洋モク」時代。モクとはたばこのこと、煙がモクモク出るからだ。
(つづく)