渓流釣りの面白さにハマった。
凝り性なので、釣り道具はじめ服装までこだわらずにはいられない。北海道へ行くと「カッコはプロ並み、腕半人前」とからかわれた。「腕が悪いからカッコだけでも並み以上じゃないとね」とやり返した。
ヤマメを和竿で釣ったのがスタートで、ルアー、フライそしてテンカラという日本式フライフィッシングまで手を出した。比例して竿や道具がいっきに増えた。
それまで用がなかった釣具の店に足しげく通うことになる。行けば新しいロッド(竿)やルアー(疑似餌)などに目がいく。「釣果3倍」などと書いてあると、つい買ってしまう。
道具と並行して身に付ける物もカッコよく決めたい。最初に買ったのはゴム長。胸まである「胴なが」はカッコよくない。外国の渓流釣り師が履いている太腿までの長靴「ヒップブーツ」が欲しかった。探しまくってやっとやっと見つけたらフランス製。無理してしまった。
(つづく)