イノシシの「アーバン化」は、全国的に進んでいる可能性があるといわれている。
北海道・札幌市では昨年の夏、ヒグマが出没し、大騒ぎになった。「アーバン・ヒグマ」だ。札幌市南区の住宅街にヒグマが現れたのは8月上旬。
北海道のクマは、本州のツキノワグマとは違う、ヒグマは猛獣。北海道には巨大なヒグマに襲われた日本史上最大最悪の害獣事件の記録が残る。
大正4(1915)年、北海道の開拓地三毛別。わずか15家族の小さな集落を巨大なヒグマ(体長2.7メートル、体重340キロ)が襲い、7人の死者と3人の重傷者を出した事件。
北海道を旅していた時、山道に「ヒグマ出没注意」の標識が立っていた。ヒグマが立ち上がり真っ赤な口を開けている絵。ゾッとした。
アーバン・イノシシ、アーバン・ヒグマの出没も元はといえば人間。地球温暖化に行きつく。
(おわり)