グレイという色は、どんな印象を与えるのだろう。

「鼠色=(白黒がはっきりしないところから)所属・主張・態度のあいまいなこと」(広辞苑)
「GRAY」は「GREY」ともつづられる。英国ではGRAY、米国ではGREYが多いようだが、ここでは英国式にGRAYに統一する。

「GRAY=(灰色以外に)しらがまじりの。老人らしい。老練。やみ取引きに近い」(英和大辞典)
日英ともにあまりいい意味はない。色彩心理学では「曇天の色としてあいまいさをイメージさせる色」とされている。

世界的にみてもグレイのイメージはネガティブで共通。これを良い意味に解釈するならば、あいまい=中庸、右でも左でもない中道。常に片寄らぬ判断が下せるとも。

ようやくグレイが身につく年齢になれた。