サクラも嫌いではないが、本命はサクラの後に咲く「ハナミズキ」だ。昔は「アメリカ・ハナミズキ」とアメリカが付いていたが、いまはハナミズキで通る。造園業者は単に「ミズキ」と呼ぶ。
ミズキは「水木」と書く。ミズキ科の落葉喬木。山野に自生。早春芽をふく時、地中から多量の水を吸い上げるので有名。と辞書にある。知っていれば枯らさずにすんだと後悔したが遅かった。庭のハナミズキを水不足で枯らしてしまった苦い経験を持つ。
元来、花木には興味がなく、好きな庭木といえばケヤキ。冬の枯れ姿も美しいし、早春の新葉が伸びる勢いが好き。
花嫌いだったのが、ひと目ぼれしたのはゴルフトーナメント「マスターズ」を見に渡米した時。恐ろしくきれいなコースにびっくりした。ホール各に花の名が付く、とりわけ美しかった11番は白い花で囲まれ「WHITE DOGWOOD(犬の木)」と花に似合わぬかわいくない名が付いていた。
(つづく)
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