先日の朝日新聞に「学ランと第二ボタンに関連するできごと」という、好奇心をそそる特集記事が掲載されていた。

それによると、1879年、学習院が海軍士官型の詰め襟制服を導入。86年、帝国大学(現東京大学)で金ボタンの詰め襟導入。1970年代、少女向けの雑誌・マンガで「卒業式と第二ボタン」の描写が定着、とある。

「好きな人から第二ボタンをもらう」卒業イベントがトレンドになったのは70年代後半のことと知った。59年卒業のわたしが知っているはずもない。現在50才代以下の人たちの間ではやった風習なのだ。また、なんで第二ボタンなのかというと、一番心臓に近いからだという。ハートを頂くことらしい。

ところで、最近は学ラン姿がめっきり減り、ブレザーにチェックのパンツで決めている。学ランの第二ボタン伝説も風前のともしび。シャツのボタンではハートの代わりとしてはちと悲しい。かといって、ブレザー・ボタンもなあ……。どうしているのやら。

(おわり)


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