ショートパンツの季節。
1960年代は、いまのようにショーツに種類はなく、長さによって3つに大別されていた。短いのが「テニス・ショーツ」、次が「ウォーキング・ショーツ」、そして一番長いのが「バミューダ・ショーツ」。
テニスは、選手がはくスポーティなもので、いまのものよりはるかに短い。
ウォーキングは、テニスとバミューダの中間ぐらいの長さで、裾は広め、折り返しが付くモデルもあった。ウエストには1~2本のタックが付き、全体にゆったりとした大人のショーツの雰囲気。グルカ兵のグルカ・ショーツもここに属する。
バミューダは、ひざ上まである長めのショーツで、ノータック、細身に特徴がある。アイビーリーガー御用達のスリムなアイビー・パンツを短くしたイメージ。アイビー校の大学生が好むところから、日本ではアイビー・ワードローブのマストアイテムとなった。
(つづく)