謝罪会見とは、不祥事を起こした社長の記者会見である。近いところでは三菱自動車があった。
深々と頭を下げる屈辱的な会見で、申し合わせたように濃紺かダークグレーのスーツ姿で現れる。
間違ってもグレンチェックなど、派手で目立つ服は身に付けない。また、セミフォーマルなブラックスーツも着ない。
このテの服を「謝罪服」と名付けたが、要は控えめなコーディネートであら「ねばならない」のである。
スーツはもとより、ドレスシャツ、ネクタイ、靴にいたるまで地味なテーストが要求される。
間違っても金ピカのロレックスなどは駄目、目立たなくて安っぽい腕時計がこの場にふさわしい。
舛添知事の謝罪服は失敗だった。
スーツの色が明るいのと、下に着たドレスシャツがまずかった。
彼が選んだのは襟とカフスが白、ボディがストライプのシャツ、いわゆる「クレリック・シャツ」だったからだ。
なんでクレリックが悪いのか・・・。理由は次回で。
(つづく)