「CIE図書館」は千代田区・日比谷にあった。
現在の宝塚劇場の右隣りには小公園のような空き地があり、その中に白い円形のモダンな建物が出来た、それが図書館。中には、アメリカの雑誌や書籍がゴッソリ並んでいて、まるで外国。

初めて見るアメリカ雑誌はどれもカラフルでカッコよく、光り輝くアメリカンライフの象徴。
敗戦国民にはまぶしすぎた。

穂積さんは当時のアメリカ雑誌に魅了されたと言い、「LIFE」「ESQUIRE」「McCALL’s」など、
大版雑誌の黄金時代だったとも。

わたしが初めてアメリカの絵にはまったのはそれより以前、小学生のころだった。
「ブロンディ」という米漫画が「週刊朝日」に連載され（１９４６年）、
出てくる人物、車、家などのすばらしさに見とれた。

わがアメリカかぶれの第一歩は、ブロンディから始まった。

（つづく）

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