イラストレーターの穂積和夫さんに久しぶりに会った。

会えば昔話で盛り上がるのはお互い年を取った証拠。
穂積さん85才、くろすとしゆき81才、合計166才、すごいことだ。

2人共敗戦と同時にアメリカ大好きになった元軍国少年なので、
初めて見たアメリカ人、初めて聞いたアメリカ音楽、初めて口にしたアメリカのお菓子などの話題。
70年も前のことなのに昨日のことのように覚えているのは、よほどインパクトが強烈だったのだ。

初めて見たノーマン・ロックウェル(米画家)の絵が忘れられないと、穂積さん。
GHQ(連合国軍総司令部)がつくったCIE(民間情報教育局)図書館で見た米雑誌「POST」の表紙が
ロックウェルだったと、遠いところを見る目付きをした。

CIE図書館へはわたしも通った。ジャズ専門誌「METRONOME」がお目当てだった。
1950年代初め、高校生のころだ。

(つづく)

post-metronome kros-hozumi

                            ※2016年1月27日都内某所で対談が行われました。

【スタッフよりお知らせ】くろすさんと穂積さんとの対談の様子は、講談社ムックより販売中の
『HOUYHNHNM Unplugged ISSUE 03(フイナム アンプラグド 03)』にてお読みいただけます。
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