映画『ディーン、君がいた瞬間(とき)』を見た。
若い方たちには何の映画なのか見当もつかないだろう。
われわれ世代でディーンといえば「ジェームズ・ディーン」その人である。
ハリウッドに彗星のごとく現れ、24才の若さでこの世を去った俳優ジェームズ・ディーン(1931~55年)。
いまなお「永遠のスター」として語り継がれるのは、
「エデンの東」など3本の主演映画が輝きを放っているからだ。
また、雑誌「LIFE」の表紙など、数々のポートレートがディーンの魅力をいまに伝えている。
マスコミ嫌いのディーンがよくもこんな写真、しかもプライベートな時間の撮影をOKしたものだ。
この映画は、このような写真が可能だった理由を描いたドキュメントタッチの劇映画だ。
ディーンの心を開かせた写真家デニス・ストックとの短い旅の物語なのである。
(つづく)