苦手の夏がやってくる。
といっても、夏が嫌いな訳ではない。
寒さには弱いのだが、暑いのは平気、夏負けなどしたことがない。
では、なにが嫌いかというと、「クールビズ」という軽装――というが、
わたしに言わせればだらけたカッコ――が気に入らない。見たくない。
政府が音頭をとって2005年にスタートしたクールビズは、今年で10年目。
軽装で働くスタイルはすっかり定着した。クールビズのきっかけは「京都議定書」。
地球温暖化の原因となる一酸化炭素などの排出量を減らすことを目指した。
お上は冷房の温度を下げすぎないよう呼びかけた。
これを受けて一部自治体や経済団体が軽装運動を始めた。
小泉内閣の環境相だった小池百合子衆院議員がスーツにネクタイ姿はおかしい。
上着なし、ネクタイなしで「おとがめなし」とツルのひと声。ここまではよかった。(つづく)