東京新聞投稿欄の「アイビーで青春もう一度」に出てきたアイビーアイテムの数々は、
「チェックのジャケットに黒のニットタイ、ズボンは股上の浅い裾の細いチャコールグレー、靴は黒か茶色のスリッポン」だった。
完ペキなコーディネートで、いまも古さはまったく感じない。
黒のニットタイはわたしも50年前のものをいまだ愛用。これなしでアイビーのネクタイは語れない。
チャコールグレーのズボンも必需品だったが、最近は見掛けない。
当時はウールとテトロン生地が主流で、アイロンをしっかりかけ、折り目ピンピンにして短目にはいた。
アイビー・スラックス(VANはこう呼んでいた)の下はスリッポン。それもコインが入るコイン・ローファーが最高。
色は黒か茶色かで大いに悩むところだが、あの頃は黒を好む若者の方が多かったと記憶する。
いま、こうして書いていて、まるで昨日のことのように次々と頭に浮かぶのに驚く。
アイビーは不滅なのだ。