東京新聞の投稿にアイビーやVANが登場したのはびっくり。
いまだに熱烈愛好者がいることを知った。アイビーは単なる流行で終わっていなかった。
1960年代に青春時代を過ごした人たちにとって、忘れがたい思い出と共に、
いまもなお服装の基本になっている。すごいことだ。
投稿に出てきたアイビーアイテムをおさらいしてみよう。懐かしさがこみ上げてくるものばかりだ。
「チェックのジャケット」。
これは同じチェックでもタータンではないだろう。
60年代、若者に超人気だったのはマドラスチェックだ。VANがマドラスを初めて市場に送り出したのは63年。
初めは売れなくて「安宿の布団」などと悪口を言われた。言われてみれば確かにどこか似ていた。
日本の「縞(しま)」や「格子縞(こうしじま)」のルーツは、インド始め南洋諸島からの渡来品。
マドラスにどこか懐かしくて親しみを覚えるのはそのせいなのである。(つづく)