ソチ五輪が無事閉幕した。
メダルの色や数についてはここでは触れない。わたしが言いたいのは日本選手団のブレザーだ。
デレゲーション・ブレザー(代表団公式ユニフォーム)の色はライトグレーだった。
グレーはあまりブレザーに採用されない。理由はドレッシーな色だからだ。ブレザーはスポーツ用ユニフォームとして誕生、発展した。
英オックスフォード大ボート部の制服としてつくられたのは19世紀末、色は燃えるような赤(ブレイズ)だったのはご存知の通り。
よほどカッコよく映ったのだろう、まねるクラブが続出した。そのころになると無地に限らず、ストライプや縁取りなど、
バラエティーも豊かになる。よそのクラブ・ブレザーと区別、いや差別するためにデザインに凝ったのは当然の成り行きといえる。
20世紀の初めには各種ブレザーが出揃った。だが、グレーのはなかった・・・。(つづく)