Maker's shirt 鎌倉

Maker's shirt 鎌倉

くろすとしゆきオフィシャルブログ

251:「タータン 伝統と革新のデザイン 展」


「タータン 伝統と革新のデザイン 展」がこの12月8日から三鷹市美術ギャラリーで開催される。

古くて新しいタータンが見直されるいま、タイムリーな企画展だ。実はタータン展、今年の9月15日から11月11日まで、神戸ファッション美術館で行われ、話題になった。神戸ファッション美術館は、わたしの1960年代のアイビー関連の服飾品や資料を寄贈したゆかりの美術館。今回も神戸からKENTのタータン・スラックスをお借りした。このパンツは、VAN、KENTを通じて初めてのタータン製品。

などなど、昔を思い出し、タータンとの出合いから現在まで、タータンについてのトークイベントも2019年1月6日(日)に三鷹ネットワーク大学にて行う予定。詳細は下記の通り。

平成最後をタータンで締めようという訳。タータンに関する「うんちく」はこの企画展でたっぷり学ぶことができるだろう。

(つづく)


© Mitaka City Sports and Culture Foundation.

対談「戦後のメンズファッションとタータン」

くろすとしゆき(服飾評論家)×石田原 弘(神戸タータン協議会会長、神戸松蔭女子学院大学非常勤講師)

【日 時】 2019年1月6日(日) 14:00~
【会 場】 三鷹ネットワーク大学 ※展覧会場とは異なります
三鷹市下連雀3-24-3 三鷹駅前協同ビル3階
【参加費】 無料
【定 員】 70人
【申込方法】 三鷹市美術ギャラリー(0422-79-0033)へ電話予約(先着順)

主催:三鷹市美術ギャラリー・公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団 ※三鷹ネットワーク大学共催

250:マンボ・スタイルとは


マンボを踊る時にはいたのが細いズボン。裾口は7インチ(当時、洋服の寸法表示はメートルではなくインチだった)。

細いズボンは劇的にカッコよく見えた。ものまね大好きだったわたしは、早速近所のお直しの店へ学ランのズボンを持ち込み、裾口をつめてもらった。7インチというと約17.5センチ、かなり細い。

その頃(1955年ごろ)、トップファッションだった「マンボ・スタイル」または「マンボ・ルック」を解説する。ズボンは7インチ、色は黒。細いサスペンダーで吊るしてはいた。シャツは白、「ロール・カラー」と呼んでいた大きく、高い襟腰でなければ仲間に入れなかった。爪先のとがった黒靴で、靴下は赤。ヘアスタイルはグリースこてこてのリーゼントがマンボ・ルック。

いま、あの頃のマンボ・ズボンを見たら吹き出すだろう。裾口が細いだけで、ウエストはツウタックでぶかぶか。とっくりを逆さにしたような珍妙なシルエットだった。

(おわり)

249:細いマンボズボン


先日、懐かしい言葉に出合い、時計の針が逆回転した。

それは「マンボズボン」だ。半世紀以上、この言葉を耳にしたことも、目にしたこともなかった。若い人はもちろんのこと、マンボズボンを知っている人といったら、80才以上の世代のはず。

「兄にもらった裾が細いマンボズボンをはいて……」と語っていたのは川淵三郎(81)。東京新聞連載「この道」の中でのことだ。

「細いマンボズボン」といわれても、何のことか分からない人が多いと思う。ズボンを説明する以前に、まず「マンボ」を解説しよう。ラテンミュージックの一種で、ペレス・プラドというミュージシャンが創案したといわれるルンバに近いリズムのダンスミュージック。1940年代半ばといわれる。

10年ほど後に日本上陸、簡単なステップが受け、マンボダンスは日本中の若者たちの間で大ブレーク、「マンボブーム」を起こす。

(つづく)


出典:Discogs®

248:グレイのイメージ


グレイという色は、どんな印象を与えるのだろう。

「鼠色=(白黒がはっきりしないところから)所属・主張・態度のあいまいなこと」(広辞苑)
「GRAY」は「GREY」ともつづられる。英国ではGRAY、米国ではGREYが多いようだが、ここでは英国式にGRAYに統一する。

「GRAY=(灰色以外に)しらがまじりの。老人らしい。老練。やみ取引きに近い」(英和大辞典)
日英ともにあまりいい意味はない。色彩心理学では「曇天の色としてあいまいさをイメージさせる色」とされている。

世界的にみてもグレイのイメージはネガティブで共通。これを良い意味に解釈するならば、あいまい=中庸、右でも左でもない中道。常に片寄らぬ判断が下せるとも。

ようやくグレイが身につく年齢になれた。

247:江戸時代の「四十八茶百鼠」


フランネルに続き、グレイに関する考案。「GRAY=灰色の。鼠色の」。現在の灰色は、物を燃やした後の灰の色。一方、鼠色は動物のネズミの色を指す。

色の使用にも様々な制約があった江戸時代―――いまでは信じられない縛りだが、これに近い思いを大東亜戦争(1941~45年)中に体験した。明るい色や目立つ色は禁止、国防色という名の陸軍軍服のカーキ色に近い色に日本全国統一された―――戦争とはこんな事がまかり通るのだ。

江戸時代に話しを戻す。庶民の間で茶と鼠色が流行した。お上に対するささやかな反発。「四十八茶百鼠」という言葉が生まれるくらい色にとことんこだわった。茶の変化を48色とすると、鼠には100色ものバラエティーがある。白に近いライトグレイは「白鼠」。桜の花のような淡く赤味がかったグレイは「桜鼠」。また、「利休鼠」は千利休の名を借りた緑がかったグレイ。などなど、グレイの奥はとても深い。

(つづく)

  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+
2018年12月
« 11月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

アーカイブ

PAGETOP