Maker's shirt 鎌倉

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くろすとしゆきオフィシャルブログ

333:生まれて初めてヤマメを釣った日


寒いのは苦手だが、暑いのは好き……とまでは言わないが、わりと強い。ところが近年、年のせいだろうか暑さが体にこたえる。特に温度より湿度だ。

高温多湿の東京にいると、梅雨のない北海道がうらやましい。北海道のいまごろは一年通して一番の気候だ。その上、渓流の女王と呼ばれる「ヤマメ」が釣れる……。

生まれて初めてヤマメを釣った日のことは忘れない。いまから36年前、6月のことだった。

それまで釣りに興味はなく、学生時代にハゼ釣りをしたくらい。そんな釣り初心者のわたしが、最も難しいとされるヤマメを釣った。いや、正しくは釣らせていただいたのだ。

事の起こりはこう。取材先北海道・函館でのこと。何人かの中の1人が帰り際にこう言った。「ヤマメ釣りませんか」このひと言が妙に引っ掛かり、東京から電話をした。

「5月31日、待ってます」

(つづく)


出典:写真から探せる魚図鑑

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332:みゆき族と半袖シャツ


「ホンコン・シャツ」が「テイジン」から発売されたのは1961年5月。ネクタイの出来る半袖のワイシャツで売り込んだ。

それまで半袖シャツといえば開襟シャツかアロハくらい。半袖でしかもネクタイを締めて着られることで、サラリーマンから歓迎された。これでテイジン・テトロン株は一気に上昇した。

VANの半袖はホンコン・シャツ(考えてみれば妙なネーミング。なぜ香港なのか未だに謎)と違いコットン100%のボタンダウンだった。

半袖をつくって分かったのだが、袖の太さ、長さで粋にもやぼにもなることが。細すぎるとみすぼらしく、長すぎると間抜けに見える。ホンコン・シャツは一見して差が付く半袖BDつくりに企画室は頑張った。

おかげで反響は上々、銀座のあちこちで半袖BDに黒ニットタイ姿の若者たちを見抜けるように。「みゆき族」(64年)のハシリともいうべきサマーファッションだった。

(おわり)


出典:MEN’S CLUB 38(1964年9月号)~街のアイビーリーガース

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331:VAN営業マンのサマーファッション


代表的なVAN営業マンのサマーファッションを紹介しよう。

上着、ネクタイは当然だったが、スーツはいなかった(VANがスーツを売り出すのは’63年のこと)、専務以外では。 専務は立場上、夏でもダークスーツにホワイトシャツ、ネクタそしてサマーハットで決めていた。帽子はパナマではなく、カジュアル素材――例えばラフィアなど――をかぶっていた。

で、一般セールスマンはというと、VAN製の軽いジャケット――主にコットン素材でノーパッド、裏地なしの夏仕立て。いまでいう「アンコン」――を羽織り、サマーウール製VANスラックス。色はダークネイビーかチャコールグレイと決まっていた。シャツは白のボタンダウンを着た。

ジャケットはチェックが多かったので、コーディネートするネクタイはほとんどが黒のニット・タイ――これはシルクではなくウールが多かった――。幅は2インチ(約5センチ)。

(つづく)

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330:VANのドレスコード


ノーネクタイが当たり前となった最近の夏だが、わがサラリーマン1年生(1961年)のころでは考えられない乱暴な行為だった。

61年の夏、VANの男性社員―― と、わざわざ断るのは、女性も少数だが社内にいたからだ―― わたしの配属部署の企画室(まだ室で、部に昇格するのは青山へ移る64年以降)には、女子美出の女性がいた。

女子社員がどんな服装だったかまで覚えていないが、いまでいうカジュアルな傾向だったと思う。

VANにドレスコードはなかったが、全員申し合わせたように似たカッコをしていた。数年前、大阪本社からVAN東京営業部としてスタートした営業主体の会社なので、専門店、百貨店に売り込むのが主な仕事。

夏だからといってノーネクタイでは礼を欠く、という訳でジャケット、ネクタイ着用「ねばならぬ」の時代。

そして、誰もが疑うこともなく従っていた。

(つづく)

329:着こなしは積み重ね


服の着こなしはテーブルマナーに似ていると言った。

こんな時にはこの服、といった使い分けは子どものころからの積み重ね、体で覚えるものだ。「着こなしのコツ」などの参考書を丸暗記して身に付くほど簡単ではない。

服のマナーも親が子にしつけるものだ。残念ながら日本の親で子供に服のイロハを教えられる人が何人いるだろう……。

わたしの両親はできなかった。明治生まれの世代なので「洋服」は苦手。そのかわり「和服」には精通していて、この着物だったら帯は、履物は…と、細かいコーディネートを教えてくれた。

さて、いまの若い親御さんは子どもに服の選び方、着こなし方を完ぺきに伝えているだろうか……。大いに疑問。

職場にショートパンツで出勤する人はどう考えても、幼少期に親から服のマナーをしつけられていなかったとしか言えない。

(おわり)

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