Maker's shirt 鎌倉

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くろすとしゆきオフィシャルブログ

388:最後は「ゴルゴ13」で…


長寿劇画「ゴルゴ13」(さいとう・たかを)の単行本201巻が先日、発売された。
「最も発行巻が多い単一漫画シリーズ」として2016年にギネス世界記録に認定された「こち亀」の巻数を超えた。

「ゴルゴ13」は1968年11月、青少年向け漫画誌「ビッグコミック」でスタート。わたしは1回目から約20年間購読したファン。国籍不明のA級スナイパー、ゴルゴ13が世界を股にかけて活躍する物語。

それにしてもだ。ざっと53年間描き続け、まだまだやるというさいとう・たかをのパワーにはただただ感服。

ところで突然だが「さかさメガネ」今回で終了。体調不良が理由ではない、ワクチン接種も済ませすこぶる元気。ここまで何も考えず、思いついたネタをだらだら書き続けてきた。一回立ち止まり、頭の中を整理整頓、も少しマシな文章が書けるよう出直すつもり。

長い間のお付き合い感謝。ありがとう。

くろす としゆき     


© Saito Production

■「さかさメガネ」担当スタッフより■
鎌倉シャツコーポレートサイトより、2014年2月21日(金)の第1回目から388回続いた「くろすとしゆき公式ブログ「さかさメガネ」」は、誠に残念ながら 今回が最後の投稿となります。
これまでの7年と5か月。388週 欠かさず原稿をくださったくろす先生、そして、毎週ご愛読いただいた読者の皆さま、アイビー愛好家の皆さまに、心より 感謝と御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!

387:鰻の幇間(うなぎのたいこ)


戦前、男の日傘が超カッコいい時代があった。その頃の日傘は高価で、サラリーマンが買えるモノではなかったと聞く。旦那衆と呼ばれた高額所得者のステータスシンボルだった。

当時の旦那の態(なり=コーディネート)が落語にある。売れない たいこ持ちの半八(はんぱち)に語らせている。「安くない上布(じょうふ=上等な麻布)だネ。パナマ帽、金縁メガネ、ダイヤの指輪。お羽織といい、コウモリといい、お下駄といい……」。三代目春風亭柳好「鰻の幇間(うなぎのたいこ)」より。コウモリは日傘のことで、半八も1本欲しがっている。「1本欲しいネ。巻いてゴボウくらいの太さがスタイルがいい。75銭だと練馬大根みたいだ」細巻がカッコよかった。

昭和初期の75銭、今だったらいくらくらいになるものか、興味がある方は一度調べてみてください。安物でこの値段、ゴボウだったらひと桁跳ね上がる。昔の日傘は高い。だから良かったと言ってはいない。

(おわり)

386:男の日傘


何年前になるか、某社から「男の日傘」について意見を求められたことがあった。

男性用日傘の販売を企画しているとのことだった。「売れないと思う」と答えると、先方はひどくがっかりした様子。「これはいい!売れますよ」と言ってほしかったのだろうが、こんなところでヨイショしてもはじまらない、思ったままを伝えた。

数か月後、日傘を売り出したことを知る。
結果は予想通り。その日傘はそれまでのと違って「UV何%カット」など、機能を全面に押し出していた。だが、残念なことに「機能」は目に見えにくい。男性は「機能」よりも「見た目」を重視するところがある。

日傘を差せば顔周辺の温度が下がることくらい知っている。だが、それだけでは買わない。まだ少数派なので恥ずかしいし、カッコ良くないとの思いが強いからだ。

そこが、大正から昭和にかけて男の日傘がトレンドだった時代との大きな違いだ。

(つづく)

385:実行可能なSDGs例 ~リーバイスの場合~


週刊ニューヨーク生活」というNY在住日本人向け週刊紙に興味深い記事が載っていた。「リーバイス・サスティナブルなサーキュラーエコノミー(循環経済)! 古着再販サイト新設立」だ。

サーキュラーエコノミーとは、顧客から古着ジーンズを買い取る。顧客(売り手)は商品券約20ドル分程度(ビンテージの場合は35ドル分程度)をもらえる。買い取り方法は郵送で受け付ける。同社では古着商品を、リサイクルし自社Eコマースサイトで50~100ドルで販売する。リサイクルできない古着でも売り手は5ドルの商品券の特典がある。また、再生不可能なものは断熱材等の素材として再利用する。サーキュラーエコノミーへの取り組みは、SDGsに基づく環境問題への配慮も含まれている。古着の再生販売により二酸化炭素排出量を約80%削減、廃棄も700G削減できるという。

わかりやすく、実行可能なSDGs例として紹介した。

(おわり)


© 2021 LEVI STRAUSS & CO

384:「SDGsに関心あり」


このところコロナとともに新聞に載らない日がない「SDGs」。「SASTAINABLE DEVELOPMENT GOALS」の略だが、どうも仲良くなれそうにない。

大体長い、その上日本語訳も「持続可能な開発目標」。ますますわかりづらい。「もったいない」のように短くて、スーッと頭に入るコトバでないと普及はむづかしい、少なくともわが頭は拒否反応をしてしている……。いまのところ。厄介なのはこのコトバの持つ意味が「ご無理ごもっとも」と、正しい指摘だからで、無視はできない、だがややこしい。

「わかりづらい」「覚えにくい」「うさんくさい」などの声があがっているようだが、朝日新聞が行ったアンケート調査によると、「SDGsに関心あり」と答えた人は71%と、わたしが予想した人以上の人たちが関心を示している。一方、「いいえ」は29%だった。その理由としては「絵空事に過ぎず、既存の諸問題を覆い隠す」など…。

(つづく)

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