2020.07.30 平素より、鎌倉シャツをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
1993年の創業から27年。弊社が今日あるのは、ひとえに日頃からご厚情を賜るお客様のおかげと思っております。心よりお礼申し上げます。
このたび弊社・創業者である貞末良雄を主人公としたノンフィクション小説『シャツとダンス』が(株)文藝春秋より8月5日(水)に出版されます。貞末良雄の半生と鎌倉シャツのいままでの歩みが描かれております。
本年、創業者の貞末良雄とタミ子から、私・長女の奈名子が事業を継承し、全社員で創業者の理念と信念を引き継いでおります。ちょうどこの節目に、書籍が発行されることとなりましたので、ぜひご一読いただけましたら幸いです。
これからもお客様に喜んでいただける商品づくりに一丸となって邁進いたします。変わらぬご愛顧をどうぞよろしくお願い申し上げます。
コロナ禍の大変なときでございます。お体にはくれぐれもご自愛くださいませ。
メーカーズシャツ鎌倉株式会社
代表取締役 貞末奈名子
【シャツとダンス あらすじ】
幼少時代は「弱虫よっちゃん」と呼ばれ、弱々しかった主人公の貞末良雄が、成長していく過程で信念を貫く精神力と生き抜く術をどのように身に付けたかを描く。40代までの良雄は失敗と苦労の連続だった。ヴァンヂャケットをはじめ勤めた会社5社はすべて倒産する。そこで1993年、53歳になった良雄が妻のタミ子と起こした会社がシャツ専門店のメーカーズシャツ鎌倉だ。
既存のアパレル業界のあらゆる常識を打ち破り、メードインジャパンで高品質なシャツをお手頃価格で提供。創業以来、セールをせずに売り切るビジネスモデルを貫く。その結果、消費者視点に立ったものづくりは、驚異のリピーター率でお客の圧倒的支持を得る。悲願だった紳士服の聖地・NYのマディソンアベニューへの出店を果たし、海外でも高く評価されるシャツ屋となった。年間70万着を売上げ、いまや世界中のお客へ直接、自社運営のネット通販でシャツを届けている。その数は80カ国以上におよぶ。業界では数少ない成功事例と評され、夫婦二人三脚で育てた会社は2018年、創業25年を迎えた。
だが、時を同じくしてタミ子が脳出血で倒れてしまう。一命は取りとめたものの右半身不随、言語障害、高次脳機能障害という重度の後遺症を患ってしまった。突然、愛する者の介護に直面した良雄。今まで身に付けたはずの精神力でも太刀打ちできない苦悩と葛藤、そして孤独に襲われる。そこへ、夫婦に一条の希望をもたらしたのが、ダンスだった。
年間500万着達成の売上げ目標を掲げながら、2020年、80歳を目前にした良雄が下した仕事と人生の決断とは―――。
【貞末良雄 略歴】
メーカーズシャツ鎌倉株式会社 創業者
1940年生まれ。山口県柳井で育つ
1959年 広島県立国泰寺高校 卒業
1964年 千葉工業大学 電気工学科 卒業
1966年 株式会社ヴァンヂャケット入社
1978年 株式会社ヴァンヂャケット統括部長。倒産により退社
1978年 株式会社ヤオハン入社
1980年 株式会社ヴィレジャージャパン 常務取締役
1992年 株式会社シーン(元ヴァンヂャケット主力ブランド) 専務取締役
1993年 メーカーズシャツ鎌倉 創業
2017年 藍綬褒章受章
2020年 長女・奈名子が代表取締役に就任