貞末タミ子のお洒落ヒストリー
IVY STYLE PARTY 「Party Report」
2014年1月30日 貞末タミ子のお洒落ヒストリー
いよいよ待ちに待ったパーティーの最終打ち合わせ。
すると本日のゲスト石津祥介さんが弊社テックステック(Tex Teq)のグレーのセットアップで、ご子息塁君と一緒にいらしてくださいました。さすがシックです。
最近はお父様の石津謙介さんにそっくりになっていらっしゃると、いつも石津さんにお会いするたびに思います。
そしてまもなくネイビーに白のペンシルストライプで何だか目立つ派手なジャケットのオジサンが登場。
誰かと思ったら何とくろすとしゆきさん!
くろすとしゆきさんが会場の「CROSS TOKYO」にやっていらした瞬間です・・・
その後、ロンドンからお招きした「The Ivy look」を執筆なさって世界中にIVYブームを巻き起こしたグレアム夫妻がいらっしゃいました。
ちょっとshyなグレアム氏と元気な奥様です。
続々と思い思いのIVYスタイルに身を包んだオジサン達が入場してきます。
高揚したスタッフ、少し興奮気味の私、そして司会担当の弊社佐野がいつもの元気がなくボヤーとしています。
大役なので可愛そうなくらい緊張しています。
思い起こせば2013年初頭「今年、鎌倉シャツは何をしてお客様に喜んで頂くか」という打ち合わせをいたしました。
民主党から安倍さんに変わり「三本の矢」の指針が発表され、少し明るい兆しが期待できそうなそんなときでした。
ニューヨークでは60年代TVドラマ「奥様は魔女」
まがいの「Mad Man」というドラマが大人気。
「Mad Man」 とは、世界のビジネスの中心NYマディソン街で働くエリートでお洒落な広告会社のビジネスマンのこと。
そうかNYは回帰現象か・・そういえば NY Madison, Kamakura shirts のそばにあるインターコンチネンタルホテルでもファサードからフランクシナトラが
流れてた・・その上、英会話CDを聞いたら、伝説の60年代をどのように過ごしたの?という問いにイギリス人女性が「lots of make up」で朝まで遊んだとか「They were fun times」とつぶやいているではありませんか。
これはもうこの時代を取り込まなければと思いました。
その時代を担った青年達は、今や熟年、いや老年になっています。
この人たちにもっと元気になって頂くには何をしたらいいか?
そうだ、この方たちはかってIVYスタイルで街を闊歩したりパーティーやDiscoで楽しんでいるのだから
元IVYリーガースのパーティーをしたらどんなに喜んでくださるかしら・・
2013年はこのパーティーで弊社だけでなく日本を盛りあげようと考えました。
そして当日・・
パーティー会場は、たくさんのお洒落なオジサンが続々いらしてすぐに満員になりました。
総勢250名ですって!!よくこんなに集まったものです。
いよいよ始まりました。司会の佐野がスタートの宣言。
緊張のため口数の少なかった佐野がなめらかにしゃべりだしホッとひと安心。
そして私の挨拶です。
「ムーンリバー」をバックにステージに上りました。
ステージ以外は真っ暗なのでオジサン達の顔が全く見えず意外と平静でいることが出来ました。
どんな挨拶をしようかしら?・・
あの頃って楽しかったなあとティーンエイジャーの時のことが走馬灯のように浮かびました。
伝説の60年代・・東京オリンピックがあって、ビートルズが来日して、グループサウンズが大人気、サーフィンが流行ってそして・・・
石津謙介さんがアイビースタイルを提案して、みゆき族が現れ若者文化が登場した時でした。
みんなボタンダウンシャツやトレーナー、ヨットパーカーにバーミューダパンツに夢中でした。
みんな大きな夢と希望があって日本が元気な時代だった・・
挨拶のあとは石津祥介さんの音頭で乾杯!!みんなワクワク。カンパーイ!
ほどなく、アイビーの大御所・石津祥介さんとくろすとしゆきさんのトークセッションが始まりました。
続いて、イギリスのアイビーの大御所グレアム氏と弊社会長貞末良雄のトークセッションです。
それぞれアイビー談義に花が咲きました。
そしてサプライズです!
「アイビーで賞!」の発表です。
(当日、アイビースタイルのベストドレッサーを選出しました)
くろすとしゆきさんは当時メンズクラブ連載の「街のアイビーリーガース」に兄弟そろって掲載された平井ブラザースを表彰。兄弟でアイビー大好き!
若かりし頃掲載された写真が会場スクリーンに投影され、お二人で登場。
会場からやんやの喝采です。
それにしても「街のアイビーリーガース」は私もよく読んでいた。
あっ、この人知ってる!と、友達が載っていたりするので欠かさず読んでいた。
その上、くろすさんの文章がちょっとシニカルでやたら面白かった。
石津さんは、背中に大きくVANのロゴが目立つ真っ赤なジャンパーの方を選んだ。
むかし、むかしのあのジャンパーを大事に持っていて下さったのだと嬉しくなりました。
グレアムさんの選んだ方は、弊社の採用試験を受けて不採用だったと告白。
とてもお洒落でダンディな方でしたので、ウチの採用担当何してるの?残念!と私、内心思ったり・・
今はアパレルの会社で活躍していらっしゃるとのこと。
私は会場の中で一番派手なアイビースタイルのオジサン?を選んだ。
本当に目立ってました。
サイズが変わって昔のブレザーが着れないから、どなたかにプレゼントしたいと申し出てくださった
お客様もいらっしゃいました。弊社ランドマーク店の顧客様が選ばれ、ラッキー男になりました。
そして最後のプログラム、ダンスへと・・・ツイスト、ゴーゴー、浜ジルが始まったのです。
この場面をどのように表現したらいいの?
とてもじゃありませんが実況中継でないとこの場の盛り上がり、雰囲気は伝えられません。
実は、パーティー準備段階の際、会社にスタッフを集めました。
オジサン達が、ダンスに誰もノッて来なかったら困るので、ツイストの練習会をしたのであります。
20代、30代のスタッフ曰く「どこかで聞いたことのあるメロディだ!」「踊りやすいリズムだ!」
結果、練習というものではなく単に楽しんじゃった。
「あなた達が楽しむんじゃないのよ。オジサンを踊りながらホールの真ん中に誘い出すのよ。」と
注意事項やらなんやら。
ですが、そんな心配は全く無用でした。
何とオジサン達、ガンガン前に出て踊りまくる・・凄いパフォーマンスなのです。
何だか考えられない光景になりました。
信じられません、しかもやたら上手なんです。
大勢のオジサンが一番前の目立つ場所に出たがって押しのけるは、ステージに上がるは、ここぞとばかりGo! Go! Go!
やっぱりこの時代を彩った人達ってパワーがあったのですね。
中には1曲踊っただけで「タミちゃん、腰が痛いよう」という私の幼な友達がいましたが・・
皆様お洒落するだけあって生き生きと今を楽しんでいます。
時間があっという間に流れました。
皆様が「来年も開いて下さーい。」とおっしゃりながら楽しいパーティーは終わりを告げました。
くろすさんと記念撮影して無邪気に大喜びのオジサンたちはとても幸せそう。
オジサン達のアイドルくろすさんの人気と実力を垣間見た私は、正直言って彼らを可愛らしく思い笑みがこぼれました。
今、振り返りますと、よく社内だけでこのような大規模なパーティーが開けたものだと思います。
そして「オジサンに元気になって頂く」という最初のコンセプトは見事に崩れました。
心配無用!昔もそして今もオジサンは元気だった!
嬉しい誤算でした。
これからもいつまでもいつまでもお洒落でお元気なオジサマでいらして下さいませ。
このパーティーが盛り上がりましたのは何と言いましてもご参加頂きました皆様のお蔭でございます。
北は北海道、南は九州まで遠くから、アイビールックでご参加頂きました皆様、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
最後に石津さん、くろすさんそしてロンドンからグレアム夫妻、又、外部からDJ担当、写真担当、そしてこのパーティーを最初から最後までオーガナイズして下さったベアトリーチェ玉置さん、有難うございました。