いよいよ、メーカーズシャツ鎌倉は、2012年10月上旬、
ニューヨーク・マディソン街(マディソン・アベニュー400番地 47丁目と48丁目の間)に
出店することになりました。
この地域はTRADITIONAL AMERICAN IVY Leagueスタイルの聖地である。
すぐ隣には、J PRESS、Paul Stuart、Brooks Brothersと軒を並べており、
向かいにはCharles TyrwhittやT.M.Lewin等のMen’s Shirts Shopが犇めいている。
Men’s街の真っただ中に突撃することになるのだから、あまりにも無謀、身の程知らずの謗りを免れないのは百も承知。それでも、私達は今こそ、私達の長年の勉強と経験、加うるに精微な日本人の物造りの技術を世界に証明すべく、挑戦を決意したのである。
日本に生まれ、日本に育てられた私達には、この大地日本に、何らかの恩返しで報いなければならない。今の日本の屏息状態、必要以上の自信喪失に、行動を持って示すことが何よりの刺激になるのではないか。
我々の様な小さな会社でも、何らかの行動を起こすことが出来る。
無謀ではない確信を掴み取る為に、どれだけの時間を調査、研究に費やしただろうか。
2008年に決意して、途中にリーマンショックにより一時中断したが、4年間は充分に戦端を開く準備が可能であった。
英国人Graham MarshさんJ.P.Gaulさん(The IVY LOOKの共著者)達からも、「VAN JACKET 出身者なら服の世界は、西欧に負けないくらい知っている。君たちの成功を強く信じている」と祝福と応援のメッセージも戴いた。
やるからには、必ずや成功を収めなければならない。
この地で大きな利益を目標としているのではない。
私達日本人が、歴史を持たない西洋の服で、私達の服飾に対する造詣や、セールをしない価格の信頼性を取り戻す新しいビジネスモデル、商人として在るべき姿を示したい。
乱れた商習慣に一服の清涼剤たり得たいと心に誓っている。
日本人として海外留学もしくは仕事で赴任した経験のある人間ならば、必ず外地で、自分が日本人であることを強く意識する。パスポートは日本人としての身分を保証してくれている。
外地にいる日本人は、「日本 頑張れ」といつも心の中で声援を送っている。
声援に応えなければならない。
自分は日本人なのだ。
その誇りを抱き品格を保ち行動する事が、その人を高めていく事になる。
海外での武器や財産はそれしかないのである。
私達の会社には海外留学者が10名以上在籍している。
今年も何人か入社を予定している。
彼らの海外体験は、まさにいま述べた様に海外に向かって、何か行動したいのである。
次の時代を背負う若者に、大きな課題を与えるのは、経営者の仕事ではないだろうか。
彼らと共に、鎌倉シャツを世界に!
折しも鎌倉の世界遺産登録は来年に迫っている。
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