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アイビースタイルの編集者、クリスチャン・チェンズボルド氏には感謝しても仕切れない。

NY1号店開店から、これまで鎌倉シャツについていくつもブログを挙げてくれた。

彼の紹介が無ければ、これほど私たちのボタンダウンシャツが人気にはならなかっただろう。

今回、クリスチャン・チェンズボルド氏とインタビューを行う機会ができ、彼のブログや私たちのブランドなどについて聞くことができた。

 

 

鎌倉シャツニューヨーク2号店オープンパーティーでスピーチをするChristian Chensvold氏

なぜアイビースタイルに興味を持つことになったのでしょう?

年を取るにつれて、アイビー以外のスタイルのほとんどは、少し不自然でわざとらしいと感じるようになりました。アイビーにはシンプルで純粋なところがあって、そして何よりもアメリカ生まれということが一番の理由です。イタリア人やイギリス人だけが服装について知っているということはおろかだと思います。アメリカでも素晴らしいテイラーの伝統が存在していて、その起源は1890年代のブルックスブラザーズやニューヘイブンのテイラーにあります。アイビースタイルはアメリカの価値や文化を表現しています。ナチュラルショルダーはそれを代表するシンボルです。大げささや気取ったところはなく、フェイクなところはありません。偽りない誠実さと素朴さがあります。アイビースタイルを発展させてきた人たちの価値観がどのようにして服に反映されているかといった社会学はとてもおもしろいことです。歴史を立証するような過去の逸話を見つけることに興味がつきることはありません。アイビーリーグスタイルの維持については日本も称賛されるべきであり、Wデイビット・マークスの著書「アメトラ」で書いてあるように、アメリカでアイビーリーグスタイルの人気がなくなったあとにも、日本人はそのスタイルを継承してきました。マークスさんは、アメリカ人が忘れてしまったアメリカンスタイルを雑誌やブランドの中で取り上げてきた日本人に関してとても良く研究していますね。

どうやってブログ活動を始めたのでしょうか?

紳士服には18歳のころから興味があって、2004年からダンディズムというサイトでブログを始めました。4年ほど経って、自分のテイストが変わり、新たなプロジェクトを探す中、いまはもう書き始めて10年経つラルフローレンのウェブマガジンに記事を提案しました。沢山のジャズミュージシャン(うちほとんどがアフリカ系アメリカ人)が1950年代にアイビーリーグルックを着ていたことを知ったのです。

ハーバードスクエアにあるアンドーバーショップのチャーリー・ダヴィッドソンという人物が1954年にマイルス・デイビスに洋服を渡していたり、他にもチェット・ベイカーやジェリー・モリガン、モダン・ジャズ・カルテットなどにも提供していました。アメリカの二つの文化が一つになっているようで、大変面白い話だと思いました。この話をラルフローレンのウェブマガジンの編集者に話したところ、彼らも私に賛同してくれました。とても小さな記事でしたが、アイビーのカッコいい、クールな側面を伝えることができ、プレップスクールや大学や保守的な年配男性支持者だけでないことを印象づけられたとも思います。アイビーリーグルックの若々しく、かっこよくて、意外なところを表に出すことができました。私はその記事をとても楽しんで書くことができ、そのトピックに大変興味を持ちました。これこそが自分の新しいウェブサイトのテーマだと確信しました。2008年にはプレッピーやアイビー、トラッド向けのウェブサイトがいくつかありましたが、プロのジャーナリストがやっているものは一つもありませんでした。ニュースや写真に関する私の判断力やインタビュースキル、マスコミや紳士服業界とのコネクションが役に立つことだと考えました。最初の数年ははただの趣味のようなものでしたが、徐々にサイトも有名になり、ビジネスとして運営するウェブマガジンになりました。現在では広告スポンサーが何年も絶えることはなく、このブログ活動が私のワークタイムの半分を構成しています。

 

It was only a short article, but it still showed the cool side of Ivy, not just the prep schools and colleges and conservative older men.

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Ivy Style.comの創設者、兼編集長、Christian Chensvold
http://www.ivy-style.com/

アイビーリーグルックは将来どうなると思いますか?

アイビーリーグルックは時代の中で変化してきました。そしてこれからも変化し続けると思います。いつもどんな形であれ存在するだろうと思います。アイビーが 「ヘイデイ(最高潮)」だった時は、1954~1967年ごろです。そのあとも人々はアイビーを着続けていたし、ブルックスブラザーズやジェイプレスなども未だ存在しています。しかしそのようなブランドたちはアイビーに慣れ親しんだ年配層の顧客向けの展開をしていたし、若者がアイビーに身を包んでいたわけではありません。70年代はアメリカ全土がカジュアルになりましたし、アイビーやプレッピースタイルもこの大きな変化に影響を受けました。そして1980年に入り、有名な「オフィシャル・プレッピーハンドブック」が登場しました。1980年代はアイビーリーグルックのカジュアルカントリークラブに基づいた、とてもプレッピーな10年でした。過去よりもっとカジュアルで、スポーティで、ジーンズなどの新しいアイテムも加わりました。このように、アイビーはどうにか存在し続けています。

現在、若くありながらアイビーをおしてくれているのはカイル・ジェームズ・パトリックでしょう。ロードアイランド出身のアクセサリーデザイナーで、インスタグラムで沢山の人にフォローされています。彼はプレッピールックをとてもモダンで、かつ現代テクノロジーに適したかたちで若者に紹介しています。そしてとても成功しています。また、ここ5年はファッション界でも新しいプレッピースタイルという名目でリバイバルされていました。ガントのマイケル・バスティアンや、ジェイプレスとアーバンアウトフィッターとのコラボレーション、そして勿論ラルフローレンのポロラインなどなど。しかしもっと落ち着いた50年代、60年代のスタイルの再興はまだ見られていません。グレースーツ、ストレートカット、ナチュラルショルダー、フックベント、ピンカラーなど、もっと「マッドメン」のようなビジネスルックのアイビーです。ナチュラルショルダーのサックジャケットの良さは現代ではまだ完全に認められていないと思います。もしリテーラーが、そのかっこよさやリラックスさを見せることができたら、お客様は反応すると思います。ジェイプレスの「ブルー・ライン」は正しい方向に進んでいると思います。「ブルー・ライン」は彼らの「ヨーク・ストリート」ほど極端ではなくファッショナブルにまとまっています。これが次に来るアイビーかもしれません。良い服というのはその人の教養や今後の成功を表すので、人々が興味を失うことはないでしょう。

 

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Christian Chensvold氏に感謝の気持ちを込めて。

次回のコメントもお楽しみに。

#kamakurashirts

< 03. カマウ・ホステン
サイト「The Ideal Pursuit」ファウンダー/NYC

05. ピーター・モリス >
ニューヨーク在住弁護士。
2012年10月のオープンからのロイヤルカスタマー。