「エスカル」に出会ったあの日

4年前のあの日、ニースの空は雲一つなく真っ青に晴れ渡り、海は深いブルーに染まっていました。

ホテルから徒歩5分、この避暑地には、商店街があります。
沢山のブランドが軒を並べているその中に、ファサードをブルーに塗った小さな店がポツンとありました。
エスカルという名前の店でした。

狭い店内はブルーと白の服ばかりが、心地よいニースの海と空のように私を待っていました。
Tシャツ、綿シャツ、ニット、パンツ…どれもカジュアルだけどチャーミング。そして、ラグジュアリー。
これを着てニースの浜辺を歩いてみたい。
そしてネイビーのパラソルの下で、音楽を聴き、口ずさんでみたい…。

袖を通してみたら今までと違う自分がいました。
初めて知ったエスカルという名前の洋服屋さん、どれもこれも欲しくなりました。
船や錨の絵が描かれたTシャツに深いブルーの細身のパンツを合わせてみました。
鏡に映したその姿は憧れの南フランスそのものでした。

皆様はご存知ないと思いますが、まだ子供の頃、『太陽がいっぱい』というフランス映画
(実際はフランスとイタリアの合作)を見ました。ヨットに青い海の映画です。
ハンサムな青い目のアラン・ドロンのそばで長い髪を風になびかせ、ギターを弾いていた魅力的な女。
マリー・ラフォレという女優の姿は、まるでエスカルそのものでした。

カジュアルなのに、つんとすまして誇り高くエスプリのきいたエスカル。
そのエスカルと一緒に湘南の浜辺や鎌倉の街角へ、
爽やかなブルーの風とともに帰りたいと思いました。

あの日、エスカルに出会い、そのすべてに私は魅せられたのです。

2017年3月18日(土)、エスカルが鎌倉本店に誕生します。